- ミュート権限セットの使い方
- ミュート権限セットの設定方法
最近はプロファイルで最低限レベルの権限を付与したうえで、ユーザの会社での役割に応じて権限セットで権限を細かく付与するロールベースアクセス制御(RBAC)が主流になりつつあります。
そこで当記事では、権限セットを一つにまとめる権限セットグループを使う上で役に立つミュート権限セットという機能について解説します。
結構マイナーな機能で知らない人も多いのではないかと思います!
ミュート権限セットとは
ミュート権限セットは、権限セットグループで付与されている権限をミュートするための機能です。
上記のイメージを使用して解説します。
「Sales Staff Users」という権限セットグループには「Permission Set Based on the Standard User Profile」という権限セットが含まれており、取引先および商談の削除権限が付与されています。
その取引先と商談の削除権限を「Mute Delete」というミュート権限セットを使用し、ミュート(=権限をなくす)しています。
ミュート権限セットはどんな時に使用する?
Salesforceを利用しているうちに、特定のユーザグループから使用しなくなったオブジェクトの権限を無効にしたくなる時があると思います。
このような時にミュート権限セットを使用することで、既存の権限セットの修正を行わず、一部の権限セットグループのみ付与した権限を取り消すことができるようになります。
権限セットグループの設定方法
ミュート権限セットは権限セットグループ画面の「グループ内のミュート権限セット」から作成します。
「グループ内のミュート権限セット」ボタンを押すとミュート権限セットの一覧が表示されるので、「新規」ボタンより新しいミュート権限セットを作成します。
作成したミュート権限セットを開くと、上記のような画面が表示されています。
ここに表示されている内容がミュート権限セットでミュートすることができる権限のすべてになります。
オブジェクトのミュート設定画面を例にするとこのような画面が表示されます。
ミュートしたい権限にチェックを入れていきましょう。
まとめ
ミュート権限セットを使用することで、特定の権限セットグループから一部の権限だけをミュートすることができます。
この機能を知らないと既存の権限セットをコピーして一部の権限を無効化、一部の権限セットグループの権限セットを入れ替え・・・といった感じでどんどん権限セットの派生が増えてしまうことになりそうです。
ミュート権限セットを使い来ないし、余計な権限セットを量産しないように心がけましょう。