- 取引先責任者オブジェクトの概要
- 取引先責任者オブジェクトの機能
- 取引先責任者オブジェクトを使用する際の制限や注意事項
本記事では、標準オブジェクトの『取引先責任者』オブジェクトに関する情報をまとめて記載しています。
これから取引先責任者オブジェクトの使用を検討されている方は是非ご一読ください!
取引先責任者オブジェクトの概要
取引先責任者はビジネス相手のメールアドレスや電話番号などの情報を保存する名刺情報に近いオブジェクトです。
取引先や商談などの標準オブジェクトと関連付けて利用されることが多いです。
取引先責任者オブジェクトの機能
取引先責任者オブジェクトに標準で用意されている機能を紹介します。
取引先責任者-to-複数取引先
取引先責任者 to 複数取引先は、1つの取引先責任者レコードを複数の取引先に紐づけることが出来るようになる機能です。
通常、取引先には1つの取引先責任者レコードしか紐づけることができませんが、この機能を有効化することで、複数の取引先に紐づけることができるようになります。
例えば、A社の役員をしている山田太郎さんがB社とC社のアドバイザーも兼任しているような時に使用します。
取引先責任者のマージ
取引先責任者のマージは、複数の取引先責任者レコードを1つのレコードにマージする機能です。
マージするとベースとなったレコードは削除されます。
また、削除対象の取引先責任者レコードに関連していた子レコードは、ベースとなった取引先責任者レコードに紐づけが変更されます。
Salesforce ClassicとLightning Experienceで利用方法が異なり、Lightning Experienceでは重複管理の機能で重複と判定されたレコードに対してマージ操作を行うことができます。
取引先責任者の役割
取引先責任者の役割は、商談に対して取引先責任者がどのような役割で関わっているのかを記録することが出来る機能です。
商談に取引先責任者への参照関係項目を作った場合、商談1レコードに対して取引先責任者を1人しか設定できませんが、この機能を使用することで、関わった人すべてを記録することが可能になります。
取引先責任者オブジェクトを使用する際の制限や注意事項
最後に取引先オブジェクトを使用する際の注意事項を一覧化しておきます。
- 親の取引先を削除すると関連する取引先責任者も一緒に削除される
- 取引先責任者を削除すると関連するToDoや行動、ケースが関連づけられていない納入商品なども一緒に削除される
- ケースや契約が関連する取引先責任者は削除できない
- 取引先責任者のマージには「取引先責任者」の「削除権限」が必要